読谷花織の花模様は基本的な単位の図柄が決まっていて、それぞれに意味があります。「ジンバナ(銭花)」と呼ばれる銭に似せた花模様は裕福になるように、「オージバナ(扇花)」は末広がりの扇の模様が子孫繁栄を表しています。また「カジマヤーバナ(風車花)」は沖縄の風習にならって長寿を祝う風車の形をしています。こうした基本模様に縞や格子を組み合わせ、さらに複雑な模様を生み出した織物は、素朴ながら立体感のある花柄が華やかな雰囲気の織物となっています。
この作品の制作者は下里直美さんですが下地にやしらみを入れて一般の読谷花織九寸とは違った作風で織り上げています。黒所をベースに青のてぃはなが際立っています。
幅35㎝ 長さ5m32㎝