~神住む出雲の風土が与えてくれた 木綿と藍と、人の手と。それだけだからこその豊かな布~
青戸柚美江さんの着尺 タイトルは「白地ニ重ね十字」
孫の和成さんが建てている藍を使っていたってシンプルの中に青戸柚実江さんのセンスが表れています
青戸柚美江さんは1927年(昭和2年)米子市生まれ。19歳で親の決めた8人兄弟の長男で大家族の農家に嫁ぎます。義父と夫は会社員でした。畑のものだけではおぼつかなく、大家族を支えるために自分には何ができるだろうと思った時、きものが織れると一念発起致しました。地元の太田直行氏(民藝運動に尽力された方)を後ろ盾に、昼夜を惜しまず、働き、織物と染を研究、研鑽しました。出雲織の楽しみも苦労も共にした三男の秀則さんは、数年前に他界されました。柚美江先生も高齢になられましが、今は、秀則さんの奥様、泰江さんと孫の和成さんが工房を切り盛りされています。
幅38㎝ 長さ13m90㎝