京都生まれの染色家の、皆川月華の名古屋帯です。
皆川月華は、安田翠仙に友禅の染色図案を学び、都路華香に日本画を学んだ。また、関西美術院で洋画も学びました。それまでの友禅の技法に自らが学んだ日本画や洋画の手法を応用し「染彩」の技法を確立し、染色工芸界でパイオニアとして活躍しました。
色鮮やかに写実をデフォルメした大胆な染めは見た人に大きなインパクトを与えています。日展評議員・理事を歴任。日本芸術院賞・京都市文化功労賞受賞と栄誉な功績を残しています。
昭和62年(1987)、94才で亡くなりました。
幅34㎝ 長さ4m77㎝